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浴室タイルとは?壁用・床用それぞれの施工方法と浴槽内のタイル張りについて

浴室は水や湿気が常に存在する環境のため、仕上げ材には耐水性・清掃性・快適性などが求められます。浴室タイルはこうした課題に対応できる建材であり、壁・床・浴槽内それぞれに適した製品と施工方法があります。

この記事では、浴室タイルの特徴と一般的な施工方法、選定時のポイントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.浴室タイルとは|壁用と床用で異なる特徴と選び方
    1. 1.1.壁用の浴室タイル
    2. 1.2.床用の浴室タイル
  2. 2.浴室壁タイルの一般的な施工方法
    1. 2.1.住居(戸建て)
    2. 2.2.施設
  3. 3.浴室床タイルの一般的な施工方法
    1. 3.1.住居(戸建て)
    2. 3.2.施設
  4. 4.浴槽内をタイル張りに!タイル選びのポイントと一般的な施工方法
    1. 4.1.タイル選びのポイント
    2. 4.2.一般的な施工方法
  5. 5.おすすめを3つご紹介|LIXILの浴室タイル
    1. 5.1.インテリアモザイク 窯変ボーダー
    2. 5.2.サーモタイル ソフライムⅡ(浴室床タイプ)
    3. 5.3.庵路(あんじ)
  6. 6.まとめ

浴室タイルとは|壁用と床用で異なる特徴と選び方

浴室タイルは、耐水性が高くすべりにくさに優れた水まわり専用のタイルです。掃除のしやすさや意匠を兼ね備えたタイプも多く、快適性・安全性・デザイン性を高いレベルで満たした空間を実現できます。

浴室タイルを選ぶ際は、壁と床で分けて考えることが重要です。これは、壁と床でタイルの選定基準や求められる機能が異なるからです。

壁用の浴室タイル

壁用の浴室タイルは、高所に施工することを考慮して、接着力確保のため軽量かつ薄型の製品が多い傾向にあります。また、壁は装飾性が求められる部位のため、色やデザインともにバリエーションが豊富な点も特徴です。

浴室の壁には水滴や石けんかすが付着しやすいため、タイルを選ぶ際は表面の耐水性や防汚性を重視する必要があります。また、仮に汚れてもすぐに落とせるよう、清掃性の高いタイルを選ぶことも重要です。

床用の浴室タイル

床用の浴室タイルは、素足で触れること・体重が加わることを考慮して、安全性と耐久性に優れている製品が多い傾向にあります。濡れた状態でもすべりにくいよう、凹凸面状になっているタイルも珍しくありません。

浴室の床は濡れた状態であることが多いため、JIS規格に基づいた適切な強制吸水率を持つタイルの選定が必須です。また、タイルに触れたときのヒヤッと感を感じにくくするために、サーモタイルを採用するのもおすすめです。

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サーモタイルの魅力とは?水まわりの空間づくりに最適な建材

浴室壁タイルの一般的な施工方法

浴室壁への施工では、タイルの剥落を防ぐため、高い接着性能を持つ工法が求められます。

住居(戸建て)

住居(戸建て)の浴室壁へは、一般的に「全面接着剤張り」または「両面塗布全面接着剤張り」でタイルを張ります。

▼住居(戸建て)における浴室壁タイルの施工方法

施工方法

特徴

全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

両面塗布全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、かつタイルの裏面にも裏あしを埋めるように接着剤を塗り付け、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

どちらも下地への密着性が高く、住居の浴室壁へのタイル施工で広く採用されています。

施設

施設の浴室壁へは、一般的に「モルタル張り」「全面接着剤張り」「両面塗布全面接着剤張り」でタイルを張ります。

▼施設における浴室壁タイルの施工方法

施工方法

特徴

モルタル張り

下地に張付けモルタルを塗布し、タイルを張る工法

全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

両面塗布全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、かつタイルの裏面にも裏あしを埋めるように接着剤を塗り付け、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

住居と同様に、施設の浴室壁でも全面接着剤張りや両面塗布全面接着剤張りが採用されます。

浴室床タイルの一般的な施工方法

水や荷重がかかる浴室床への施工では、密着性や排水性、タイルの剥離防止に優れた工法が求められます。

住居(戸建て)

住居(戸建て)の浴室床へは、一般的に「モザイクタイル張り」「圧着張り」「改良圧着張り」でタイルを張ります。

▼住居(戸建て)における浴室床タイルの施工方法

施工方法

特徴

モザイクタイル張り

下地に張付けモルタルを塗り、タイルユニットをたたき板などでたたき押さえて張付ける工法

圧着張り

下地に張付けモルタルを塗り、タイルを張付ける工法

改良圧着張り

下地に塗った張付けモルタルが固まらないうちに、裏面に張付けモルタルを塗ったタイルを張付ける工法

モザイクタイル張りは、目地が多くなることで防滑性が高まる効果が期待できます。圧着張り・改良圧着張りは密着性が高く、剥離防止に効果的です。

施設

施設の浴室床へは、一般的に「モルタル張り」「全面接着剤張り」「両面塗布全面接着剤張り」でタイルを張ります。

▼施設における浴室壁タイルの施工方法

施工方法

特徴

モルタル張り

下地に張付けモルタルを塗布し、タイルを張る工法

全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

両面塗布全面接着剤張り

下地にくし目ごてで有機系接着剤を塗り、かつタイルの裏面にも裏あしを埋めるように接着剤を塗り付け、タイルをもみ込むようにして張付ける工法

施設では、浴室床と浴室壁どちらでも同じ工法でタイルを張るのが一般的です。

浴槽内をタイル張りに!タイル選びのポイントと一般的な施工方法

浴室壁・浴室床のほか、浴槽内にもタイルを施工できます。ただし、常時水に浸る環境なうえに素足で触れるため、耐熱水性と強度、そして安全性に関して特に厳格な基準が求められます。

タイル選びのポイント

浴槽内に張るタイルを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 浴室床への施工が可能なタイルを選ぶ
  • 素肌で触れることを想定していないタイルは避ける
  • (例:外装用壁タイル、外装床用タイル)
  • 寒冷地の露天風呂などで凍結の可能性があるような使い方が想定される場合は、I類(磁器質)タイルなど、凍害の恐れのないタイルを選ぶ
  • 張付けモルタルとの接着面積を確保するために、裏ネット張り品の場合は100角以上のタイルを選ぶ

一般的な施工方法

浴槽内は長時間温水にさらされます。有機系接着剤でタイルを張ると接着強度が低下し、剥離を誘発する可能性があります。そのため、張付けモルタルを使用する「モルタル張り」「圧着張り」「改良圧着張り」などで施工してください。

おすすめを3つご紹介|LIXILの浴室タイル

LIXILでは、浴室環境に適したタイルを幅広く取り扱っています。以下で、意匠性・機能性ともに優れたおすすめの3品をご紹介します。

インテリアモザイク 窯変ボーダー

インテリアモザイク 窯変ボーダー』は、和を感じさせる窯変釉と繊細さを感じる小さなサイズが特長のタイルです。浴室壁に施工することで、モダンな空間を演出できます。

サーモタイル ソフライムⅡ(浴室床タイプ)

サーモタイル ソフライムⅡ(浴室床タイプ)』は、やわらかな風合いのサーモタイルです。素足で触れても冷たさを感じにくい仕様のため、足にやさしい空間を作り出せます。すべりにくい凹凸面状になっているため、安全性も確保できます。

庵路(あんじ)

庵路(あんじ)』は、玄昌石面状が作り出す、純和風の素朴な風合いが魅力のタイルです。落ち着いた雰囲気を演出したい浴室に適しています。浴室壁と浴室床、どちらにも施工可能なため、統一感のある空間づくりも可能です。

まとめ

この記事では、浴室タイルについて以下の内容を解説しました。

  • 浴室タイルは、耐水性が高くすべりにくさに優れた水まわり専用のタイル
  • 浴室壁の施工では、全面接着剤張りやモルタル張りなど、剥落を防ぐための適切な工法選定が重要
  • 浴室床の施工では、モザイクタイル張りや圧着張り、モルタル張りなど、密着性や排水性、タイルの剥離防止に優れた工法が求められる
  • 浴槽内へのタイル張りでは、環境に適したタイル選びと張付けモルタルを使用した工法が必須条件となる

浴室タイルを施工する際は、壁・床・浴槽内、それぞれの用途に応じた性能と施工方法を理解することが重要です。そのうえでタイル張りを行うことで、浴室の安全性と快適性を高められます。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、長期的に美観と機能を維持する浴室空間を実現してみてください。

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