
タイル工事とは?主な施工方法や一般的な流れについて解説
タイル工事は、建築物の美観や機能性を左右する作業です。だからこそ、適切な施工方法・流れで行うことが求められます。
この記事では、タイル工事に焦点を当て、施工方法やその一般的な流れについて解説します。
目次[非表示]
タイルの施工方法
タイルの施工方法は、主に以下の3つです。
- 手張り工法
- PC板先付け工法
- 乾式工法
タイルの種類や施工目的に応じて、適した施工方法を選ぶ必要があります。
手張り工法
手張り工法(湿式工法)とは、接着剤やモルタルを使って下地にタイルを張り付ける工法です。その名のとおり、タイルを1枚ずつ手で張るのが特徴で、内外装壁と床の両方に用いられます。
手張り工法は、主に「接着剤を使用する場合」と「モルタルを使用する場合」の2パターンに分けられます。後者に関しては、さらに「改良圧着張り」「改良積上げ張り」「密着張り」「モザイクタイル張り」「マスク張り」「圧着張り」など、様々な張り方があります。
PC板先付け工法
PC板先付け工法とは、型枠にタイルまたはタイルユニットを敷き並べて固定しコンクリートを流し込むことで、コンクリートとタイルが一体化したPC板を造る工法です。タイルが張られた状態のPC板を建材として使用するため、手張り工法が困難なケース、例えば高層建物の建築時に用いられます。
PC板先付け工法には「タイルシート法」「タイルシート法」「S-PC工法(絶縁工法)」といった種類があり、これらはタイルのサイズによって使い分けるのが一般的です。
乾式工法
乾式工法とは、金具などを使ってタイルと下地を留め付けたり、金具と接着剤を併用して張る工法です。また、突起のある下地に引っ掛けて張る方法もあります。特に大形のタイルを施工する場合、剥落への安全性を高める目的で採用される工法です。
タイル工事の一般的な流れ
タイル工事の流れとして、ここでは手張り工法の一般的な手順をご紹介します。
1.下地を確認する
はじめに、使用するタイルに適した下地かどうかを確認します。
下地と一言でいっても、その種類はさまざまです。内壁なら合板や石膏ボード、ケイカル板(けい酸カルシウム板)、外壁ならモルタル下地やコンクリートブロック、窯業系サイディングなどが挙げられ、下地の種類によって張り付けできるタイルの大きさや張り付け材料が異なる場合があるので、タイル工事前に改めてタイルや接着剤に合っている下地かどうかを確認することが重要です。
2.下地を調整する
次に、下地を平らに整えます。もし下地が凸凹していると仕上がりの美観に影響したり、タイルが十分に接着できず、浮きや剥がれが発生しやすくなります。そのため、不均一な箇所がある場合は、このタイミングで補修しタイル張りに適した下地精度に仕上げることが重要です。
このほか、モルタルやコンクリートの下地を使っている場合は、張り付けモルタルの定着をよくするためプライマーを塗ったり、超高圧水洗による目荒らしをしておくと安心です。
3.割付する
割付とは、タイルを張る場所の条件に合わせてタイルの配置や目地の幅を決めて、割付図を作成することです。建物には窓があったり、出隅・入隅があるなど、タイル張りを美しい仕上がりにするためには適切なタイル割付施工図が重要となります。
4.タイルを張る
ここまで終えたら、いよいよタイルを張っていきます。施工場所にモルタルや接着剤を均一に塗布し、割付施工図に沿ってタイルを慎重に張り付けしたら、しっかり押さえつけて固定します。
なお、タイルの種類や大きさ、デザインによって、細かな張り方は変わってきます。上述のとおり手張り工法にはさまざまな種類があるため、どの張り方が適切か事前に検討しておくことが重要です。
5.目地詰めする
タイルを張ったら、目地詰めを行います。目地とは、タイルを張り付けるときに設ける“タイル同士の隙間”のことです。
目地詰め時に使用する目地材にはさまざまな種類があり、外装・内装、壁・床などによって適した目地材が異なりますので、使用部位にあった目地材を選ぶことも重要です。また、タイルの種類や施工法によっては、目地詰めを必要としない場合もあります。
6.清掃する
目地材が乾いたら、最後にタイルの表面に付いた汚れや余分な目地材を拭き取ります。
タイル工事に必要な材料・道具
タイル工事にはさまざまな材料・道具が必要です。何が必要かをあらかじめ確認し、漏れがないよう準備しておくことをおすすめします。
材料
タイル工事に必要な材料の一例は、以下のとおりです。
- タイル
- モルタルまたは接着剤
- 目地材
タイルや目地材は基本的に顧客の要望にあわせて選ぶことになりますが、それ以外の材料はプロである事業者が選定するのが一般的です。信頼できるメーカーの製品から用途に応じて選ぶことをおすすめします。
道具
タイル工事に必要な道具の一例は、以下のとおりです。
- くし目コテ
- タイルカッター
- スペーサー
- スポンジ
くし目コテは、接着剤を塗る際に使用する道具で、コテの先端にある凸凹により接着材を適した塗り厚に調整することができます。タイルカッターは、サイズ調整のためにタイルを切る際に必要な道具です。スポンジは、タイルの表面に残った余分な目地材を拭き取る際に使用します。
必要な道具を揃えることは施工効率の向上につながるため、何が必要かを事前に確認し、余すことなく準備しておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、タイルの施工方法やタイル工事の流れについて以下の内容を解説しました。
- タイルの施工方法は、主に「手張り工法」「PC板先付け工法」「乾式工法」の3つ
- タイル工事は下地の確認・調整から始まり、割付・タイル張り・目地詰めまで行ったら清掃して終了
- タイルに必要な材料は「タイル」「モルタルまたは接着剤」「目地材」など
- タイルに必要な道具は「くし目コテ」「タイルカッター」「スポンジ」など
タイル工事の軸となる「タイルの施工」には、さまざまな工法があります。タイルの種類や施工目的に応じて、適した施工方法を選ぶことが成功につながるため、慎重に検討することが重要です。
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