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タイルの下地にはどのような種類がある?施工部位の選び方とともに解説

タイル張りに欠かせないアイテムのひとつに「下地」があります。タイルをきれいに張るのはもちろん、その後の耐久性を確保するには、下地にどのような種類があり、部位によってどう使い分けるのかを知ることが重要です。

この記事では、タイルの下地に焦点をあて、種類や選び方、下地で変わるタイルの施工方法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.タイルの下地とは|主な2つの種類を知ろう
    1. 1.1.モルタル下地
    2. 1.2.ボード下地
  2. 2.施工部位別の下地選び|どこにどの下地を使う?
  3. 3.下地の種類で変わる!タイルの施工方法
    1. 3.1.モルタル下地|圧着張りまたは改良圧着張り
      1. 3.1.1.圧着張り
      2. 3.1.2.改良圧着張り
    2. 3.2.ボード下地|有機系接着剤張り
  4. 4.合わせて押さえよう!タイルの下地処理とは
  5. 5.まとめ

タイルの下地とは|主な2つの種類を知ろう

タイルは、壁や床などの施工部位に下地を施し、その上から接着剤やモルタルを使って張付けるのが一般的です。このとき使用する下地には、主に「モルタル下地」と「ボード下地」の2つがあります。

モルタル下地

モルタルとは、セメントに砂(細骨材)を加えて水で練り合わせたものです。主に、外装床のタイル張りで下地として使用します。
モルタルは、コテで表面を平らにしたり模様をつけたりと自由度が比較的高いため、下地処理による調整がしやすいのが特長です。

ボード下地

ボード下地にはさまざまな種類があり、例えば以下の5種類が挙げられます。

▼ボード下地の種類

種類

特徴

せっこうボード

せっこうの両面をせっこうボード用原紙で被覆成形した板材です。防火性や遮音性に優れています。

セメントボード

軽量骨材と両面をガラス繊維メッシュで覆ったセメント製の板材です。水に強く軽量な点が特長です。

けい酸カルシウム板

水酸化カルシウムと砂で成形した板材です。主に耐火断熱材として用いられます。

ALCパネル

珪石やセメント、生石灰、せっこうなどを主材料とした板材です。耐火性や防火性、強度に優れています。

押出成形セメント板

セメントやケイ酸質原料から作られる板材です。軽量で施工性が高い点が特長です。

施工部位別の下地選び|どこにどの下地を使う?

タイルの下地は大きく2種類に分けられるため、どこにどの下地を使うか悩むこともあるかもしれません。その際は、以下の表を参考に使い分けてみてください。

▼施工部位別に見る適切な下地

施工部位

使用する下地

外装床

モルタル下地

外装壁

モルタル下地
ボード下地(けい酸カルシウム板、セメントボードなど)

内装床

ボード下地(合板)

内装壁

モルタル下地
ボード下地(せっこうボード、けい酸カルシウム板、合板など)

下地の種類で変わる!タイルの施工方法

どの下地を使用するかで、タイルの施工方法も変わってきます。以下で、モルタル下地とボード下地、それぞれに適した施工方法を解説します。

関連記事:
部位別に見るタイルの施工方法|外装・内装・床で変わるタイルの張り方とは

モルタル下地|圧着張りまたは改良圧着張り

モルタル下地の場合は、「圧着張り」または「改良圧着張り」が適切です。

圧着張り

モルタル下地に張付けモルタルを塗り、タイルを張付ける工法です。張付けモルタルを塗ってからタイルを張るまでに時間がかかると接着力が低下するため、タイルの剥離を防ぐためにも素早くタイルを張ることが重要です。300mm角以上の大形タイルの場合は、ゴムトンやヴィブラートを用いて張り付けます。

改良圧着張り

モルタル下地に張付けモルタルを塗るだけでなく、タイルの裏面にも張付けモルタルを塗って、タイルを張付ける工法です。張付けモルタルの塗り置き時間の管理不足によるタイルの剥離対策として開発されました。下地にもタイルにもモルタルを塗り付けるため、高い安全性が期待できます。

ボード下地|有機系接着剤張り

ボード下地の場合は「有機系接着剤張り」が適切です。

有機系接着剤張りは、ボード下地に有機系接着剤を塗ってタイルを張付ける工法です。接着力が安定しているうえに、弾性率が低く下地の動きに追従しやすいことから、タイルの剥離やひび割れなどの損傷が生じにくいのが特長です。

なお、有機系接着剤張りは細分化でき、主に「全面接着剤張り」「両面塗布全面接着剤張り」「点付け施工」「部分弾性接着剤張り」の4種類があります。

合わせて押さえよう!タイルの下地処理とは

タイルの下地は施して終わりではありません。タイルを張る前に「下地処理」を行う必要があります。

下地処理には、主に「下地を塗る前の土台(コンクリートなど)の処理」と「下地そのものの処理」の2つがあります。今回ご紹介したタイルの下地に関連しているのは後者であり、主にモルタル下地で行います。

具体的には、モルタル下地を施したあと、湿気対策を行ったり凹凸をなくして平滑にしたりします。これにより下地とタイルの密着性が高まり、タイルの剥離はもちろん、膨れや突き上げなどの不具合も防ぎやすくなります。

下地処理はタイルをきれいに張り、その後のトラブルを防ぐ重要な作業です。下地への理解を深めるためにも、合わせて押さえておくことをおすすめします。

関連記事:
タイルの下地処理の必要性|主な施工方法と注意したいポイントについて

まとめ

この記事では、タイルの下地について以下の内容を解説しました。

  • タイルの下地は、主に「モルタル下地」と「ボード下地」の2つ
  • 外装床にはモルタル下地、内装床にはボード下地、外装壁・内装壁にはモルタル下地とボード下地の両方を使うのが一般的
  • タイルの施工方法に関しては、モルタル下地の場合は圧着張りまたは改良圧着張り、ボード下地の場合は有機系接着剤張りが適切
  • モルタル下地を施したら、タイルとの密着性を高めて剥離を防ぐために、下地処理を行うことが重要

タイルの下地には「モルタル下地」と「ボード下地」があり、それぞれを施工部位によって使い分ける必要があります。また、タイルを張る前の下地処理もマストで、これによりタイルの剥離をはじめとするトラブルを防ぎやすくなります。

下地は、タイル張りの“縁の下の力持ち”のような存在です。完成時はもちろん、その後も満足度の高いタイル張りを実現させるためにも、今回ご紹介した内容を踏まえて適切な下地を選んで施工してください。

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