
外装壁タイルの補修を防ぐには?不具合が起きる原因・一般的な補修方法とともに解説
補修の必要がないように外装壁のタイル張りを行うには、適切な施工方法を選択することが欠かせません。また、あらかじめ補修が必要になる原因を知り、未然に防ぐことも重要なポイントといえます。
この記事では、外装壁タイルの補修が必要になる原因とともに、一般的な補修方法と流れ、補修を防ぐポイントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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外装壁タイルの補修が必要に!その主な原因とは
外装壁タイルに浮きやヒビ割れ、剥落などの不具合が生じた場合、補修が必要になることがあります。この原因は外装壁タイルにはほとんどなく、施工方法、もしくは構成する材料である下地や接着剤・張付け材にあることが一般的です。
施工不良・下地不良
RC造の場合、剥離剤が残ったままや下地モルタルがドライアウトを起こしている状態のまま外装壁タイルを張ったり、外装壁タイルを十分に圧着しなかったりした場合、浮きや剥落につながることがあります。また、接着剤や張付けモルタルの使用量が少ない場合も同様に、外装壁タイルの浮きを引き起こしかねません。
重量物である外装壁タイルを施工するには、十分な品質の下地づくりと、業界やメーカーの推奨する施工方法に沿った正しい施工の両方が必要です。どちらかに不備があれば不具合の原因になるといえます。
経年劣化
接着剤や張付けモルタルの熱や紫外線、水などへの耐性が低いとこれらの経年劣化が早まり、外装壁タイルの浮きや剥落を引き起こすことがあります。また、目地の劣化によって下地や接着剤・張付け材の劣化が進みやすくなり、外装壁タイルの浮きや剥落を引き起こす場合もあります。
外的環境
外装壁タイルは頑丈で長寿命ですが、長年使用していると紫外線や雨風、湿気によって劣化することがあります。具体的には、熱や水分を吸収することで膨張し、気温の低下や乾燥によって縮小することで劣化を加速させます。これにより付着力が弱まることで、浮きや剥がれなどの不具合につながることがあります。
また、地震による揺れで外装壁タイルにヒビ割れが生じたり、そのまま剥落したりするケースもあり、この場合も補修が必要です。
外装壁タイルの一般的な補修方法とその流れ
もし外装壁タイルに不具合が生じた場合は、接着剤やモルタルで固定し直す、または張替える必要があります。状況に応じていずれかの補修方法を選択しましょう。
接着剤やモルタルで固定し直す
接着剤やモルタルで固定し直すケースは、外装壁タイルが浮いている場合です。
タイルの浮きを確認する方法には、外装壁に沿って打診棒をすべらせて、音の違いで判別する方法があります。ほかよりも高い音が鳴った個所がある場合、そこのタイルはタイルごと、もしくは下地ごと浮いている可能性が高いといえるため、早急に補修しましょう。
なお、外装壁タイルを接着剤やモルタルで固定し直す際は、一般的に以下の手順で施工を進めます。
- 外装壁タイルの劣化状況を確認する
- 丁寧にタイルを剥がし、残っている張付け材を除去する
- 下地をきれいに整えたあと、弾性接着剤などを用いて再度タイルを張る
- 必要に応じて、目地を詰め直す
このほか、浮いているタイルの目地に穴をあけて接着剤を注入して補修することもあります。
張替える
張替えを行うケースは、外装壁タイルそのものが損傷している場合です。タイルが欠けていたりヒビ割れしていたり、剥がれていたりする場合が該当します。
どこか1ヵ所でも損傷が見つかれば、見えないところでも同じような不具合が起きている可能性が高いため、慎重に劣化状況を調査しましょう。
なお、外装壁タイルを張替える際は、一般的に以下の手順で施工を進めます。
- 外装壁タイルの劣化状況を確認する
- 既存のタイルを撤去し、コンクリートやモルタルを除去して下地を整える
- 下地処理した施工部位に新しい外装壁タイルを張付ける
- 必要に応じて、目地を詰め直す
外装壁タイルの補修を防ぐには?押さえておきたいポイント
繰り返しになりますが、外装壁タイルの補修が必要になる原因は、施工方法やタイル以外の建材にある可能性が高いといえます。そのため、補修を防ぐには適切な施工方法を選ぶこと、そしてこまめにメンテナンスすることが重要です。
適切な施工方法を選ぶ
外装壁タイルは一般的に「接着剤張り」または「モルタル張り」で施工します。
▼外装壁タイルの施工方法
使用する接着剤・張付けモルタルは、使用する部位や下地に応じて選ぶことが大切です。張付け材の特性や性能により、場合によっては外装壁タイルの不具合につながる可能性があります。選定には注意が必要です。
また、実際にタイルを張る際は接着剤やモルタルを適量使用し、タイルメーカーあるいは施工材料メーカーの推奨施工方法に準拠した施工を行うよう努めてください。
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こまめにメンテナンスをする
外装壁タイルの補修を防ぐには、こまめなメンテナンスも欠かせません。
- タイルや目地にヒビ割れや剥がれがないか確認する
- 外装壁に沿って打診棒をすべらせて、タイルが浮いていないか確認する
上記のメンテナンスを行うことで、仮に不具合が見つかっても深刻化する前に対処できるため、大規模な修繕を軽減できる可能性があります。
まとめ
この記事では、外装壁タイルの補修について以下の内容を解説しました。
- 外装壁タイルの補修が必要になる原因は、主に「施工不良・下地不良」「経年劣化」「外的環境」の3つ
- もし外装壁タイルに不具合が生じた場合は、接着剤やモルタルで固定し直す、または張替える必要がある
- 外装壁タイルの補修を防ぐには、適切な施工方法を選ぶこと、そしてこまめにメンテナンスすることが重要
外装壁タイルは耐久性が高く、劣化はほとんど見られません。補修が必要になるとすれば、下地・張付け材・施工工法のどこかに原因があると考えられます。そのため、外装壁タイルを張る際は下地や施工部位に適した接着剤や張付けモルタルを使用すると同時に、適切な施工方法を選択することが重要です。
タイル張りの完成時はもちろん、その後も長く不具合のない状態が続くよう、プロとして今回ご紹介したポイントを押さえておきましょう。
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