
水まわりの床におすすめのタイルは?選ぶ際のポイントと一押し商品をご紹介
浴室や洗面室、キッチン、トイレなどの水まわりは、湿気がこもりやすいうえに、カビや水あかなどの汚れが発生しやすい場所です。
水まわりの床にタイルを張る際は、こうした特徴を踏まえてタイルを選ぶ必要があります。
この記事では、水まわりの床へのタイル張りに焦点をあて、施工部位別のタイルの選び方、おすすめの商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.水まわりの床には「I類・II類のタイル」が適切
- 2.部位別にご紹介|水まわりの床に施工するタイル選びのポイント
- 2.1.浴室・大浴場
- 2.2.洗面室
- 2.3.キッチン・厨房
- 2.4.トイレ・パブリックトイレ
- 2.5.プールサイド
- 3.水まわりの床タイルの施工方法
- 4.まとめ
水まわりの床には「I類・II類のタイル」が適切
タイルの種類は、成形方法と強制吸水率の組み合わせに応じて分けられます。水まわりの床に施工するタイルは、強制吸水率に着目して選ぶことが重要です。
強制吸水率とは、タイルがどれくらい水を吸収するかを表す指標です。数値が小さければ小さいほど、耐水性が高いということになります。
▼強制吸水率の区分
強制吸水率は上記のように区分され、耐水性が高いのはI類とII類です。特にI類は粘土や陶石を原料としており強度も期待できるため、洗面室やキッチンなどの水まわりの床に適しているといえます。
なお、タイルのカタログや商品ページでは、成形方法の「押出し成形(A)」「プレス成形(B)」と組み合わせて、「A I」「B II」といった表記でタイルの種類を明記しています。水まわりに適したタイルかどうかの判断基準のひとつとして、この表記を参考にしてください。
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部位別にご紹介|水まわりの床に施工するタイル選びのポイント
水まわりと一言でいっても、浴室や洗面室、キッチンなどさまざまです。どこを施工部位とするかでタイルの選び方は変わってくるため、それぞれのポイントを押さえておくことが大切です。
浴室・大浴場
浴室・大浴場の床タイルは、すべりにくさを重視して選ぶのがおすすめです。床が濡れている時間が長いからこそ、安全性を確保するには重要なポイントといえます。
また、カビが発生しやすい高温多湿な環境であることから、日々のお手入れがしやすいタイルを選ぶことも大切です。
例えば、LIXILの『ミルルフロア』はI類の耐水性に優れた床タイルです。使いやすい形状・色合いが揃っているため、顧客が望むイメージに応えやすくなっています。お手入れも簡単なため、浴室・大浴場の床タイルとして適切です。
『ストーンJ』は、日本を代表する天然石の琉球石灰岩・大谷石・十和田石をモチーフにした床タイルです。本物の石からスキャニングし高精細加飾で再現したリアルな石の風合いが、浴室や大浴場に高級感をもたらします。ミルルフロアと同じくI類のため、耐水性も申し分ありません。
洗面室
洗面室の床に張るタイルは、耐水性はもちろん、「冷たさ」を感じにくいかどうかも考慮して選びましょう。冷たさを感じにくいタイルを選ぶことで、顧客により喜んでもらいやすくなります。
また、洗面室は水あかやカビ、皮脂などの汚れが発生しやすいため、お手入れがしやすい床タイル選びも重要です。
LIXILの『サーモタイル』は、タイルの熱流束(熱が伝わる速度)を小さくすることでヒヤッと感を軽減した床タイルです。ヒノキをモチーフとした和テイストのデザイン、割肌面の天然スレートのデザインなど、さまざまな商品があるため、顧客が希望する完成イメージに合わせて施工できます。
キッチン・厨房
キッチン・厨房の床は、水しぶきや油ハネで汚れることがあるうえに、キッチン用具の落下によりダメージを受けることも珍しくありません。そのため、床タイルを選ぶ際は耐水性のほか耐久性も重視して選ぶことが重要です。
また、もし水や油で汚れた場合にすぐ拭き取れるよう、お手入れのしやすさも考慮することをおすすめします。
LIXILの『厨房用床タイル』は耐水性に優れたI類の床タイルです。耐久性が高く濡れてもすべりにくく、油がこぼれてもすべりにくい点、摩耗にも強い点が魅力です。カラーバリエーションが豊富で、定番のベージュ・ブラウン系からピンクやグリーンのパステルカラーまであるため、キッチン・厨房の雰囲気に合わせて選択できます。
トイレ・パブリックトイレ
トイレ・パブリックトイレの床タイルは、抗菌機能の有無を重視して選びましょう。抗菌機能が備わった床タイルを施工することで細菌の繁殖が抑制され、トイレ内をきれいに保ちやすくなるほか、アンモニア臭の軽減が期待できます。
また、トイレは水や尿の飛びはねによる汚れが発生しやすいため、タイル選びではお手入れのしやすさも考慮することが重要です。
LIXILの『キラミックステップ スリムⅡ[汚垂れ石]』は、抗菌仕様の薄型ステップタイルです。吸水性が低い汚垂れ石を使用しているため、お手入れしやすいのが特長です。
『トイレ用抗菌床タイル レストールキラミック(ウエット清掃タイプ)』は、ウエット清掃とドライ清掃の両方に対応できるトイレ用抗菌床タイルです。清掃方法に合わせて選べる2種類のタイプをご用意しています。
汚れの染み込みが極めて少ない目地材『スーパークリーン ストロングⅢ』と合わせて施工することで、さらにニオイ対策効果が向上します。
プールサイド
プールサイドの床には、耐水性が高くすべりにくいタイルを施工しましょう。すべりにくい表面加工が施されていれば、濡れていても安全性を確保しやすくなります。
また、防汚性に優れているタイルを選ぶことで、日々のお手入れを楽に行えます。
LIXILの『アコルディG[プールサイド床用]』は、鮮やかなカラーが揃った床タイルです。大きく分けるとベージュ系・ピンク系・ブルー系・ブラックがあり、理想のプールのイメージに合わせて選択できます。I類のタイルで耐水性が高くマットな面状で、すべりにくさも持ち併せています。
『グラヴィナ NX』は、高精細な石調デザインの床タイルです。粒状の鉱物が施されたキラキラと輝く質感が、リラクゼーション空間に高級感をもたらします。すべりにくい面状と防汚・清掃性を併せ持つマイクロガードフロア仕様のため、プールサイドの床タイルに適切です。
水まわりの床タイルの施工方法
水まわりに限らず、床タイルは以下の方法で施工するのが一般的です。
▼床タイルの施工方法
全面接着剤張りで水まわりの床タイルを張る際は、接着剤選びに注意が必要です。
水まわりは空気の循環が少なく、ほかの施工部位に比べて接着剤の乾燥に時間がかかります。そのため、水まわりの床タイル張りでは速乾性に優れた接着剤の利用をおすすめします。施工後に独特なにおいが残らないよう、においが少ないタイプだとなおよしです。
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まとめ
この記事では、水まわりの床におすすめのタイルについて以下の内容を解説しました。
- 水まわりの床には「I類・II類のタイル」が適切
- 浴室・大浴場の床タイルは、すべりにくさを重視して選ぶのがおすすめ
- 洗面室の床タイル選びでは耐水性のほか、冷たさを感じにくいかも考慮する
- キッチン・厨房の床タイルは、耐水性と耐久性を重視して選ぶ
- トイレ・パブリックトイレの床タイルは、抗菌機能の有無を重視して選ぶ
- プールサイドの床には、耐水性が高くすべりにくいタイルを施工するとよい
- 床タイルは一般的に「圧着張り」「改良圧着張り」「セメントペースト張り」「全面接着剤張り」で施工する
水まわりの床には、耐水性が高い「I類」または「II類」のタイルを施工するのが一般的です。そのうえで、施工部位別の必要要件を踏まえてタイル選びを行うことで、安全性や快適さを追求した空間づくりが行えます。
水まわりの床タイルを施工する際は、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。
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