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タイルの色の付け方|釉薬に調合する金属の代表例とおすすめの施釉タイル

タイルの色はどのように付けられているのか、気になったことはありませんか?

色の付け方を知ることで、タイルの色幅やデザインへの理解が深まり、お客さまのニーズに沿った高品質な空間を創造しやすくなります。

この記事では、タイルの色の付け方について、釉薬(ゆうやく・うわぐすり)を施す方法をメインに解説します。ぜひ最後までご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.タイルの色はどのように付ける?主な2つの方法について
    1. 1.1.釉薬を施す
    2. 1.2.焼成する
  2. 2.釉薬の色は金属を調合して表現!代表的な種類とは
  3. 3.釉薬ならではの色彩!おすすめの施釉タイル3選
    1. 3.1.フォグボーダー
    2. 3.2.彩琳(さいりん)
    3. 3.3.釉かげ
  4. 4.サンプルの取り寄せ必須!施釉タイルの色を確認する際の注意点
  5. 5.まとめ

タイルの色はどのように付ける?主な2つの方法について

タイルに色を付ける方法は、主に「釉薬」と「焼成」の2つです。

釉薬を施す

釉薬とは「焼成前のタイルの表面に施すガラス質の被膜」のことで、タイルの色やツヤを表現する役割があります。釉薬に含まれる顔料・酸化金属や焼成方法(温度)によって現れる色は異なり、その表情は無限大です。

タイルに釉薬で色を付ける際は、スプレーや幕掛けといった手法でタイルの素地に泥状の釉薬を施します。そのあと素地を焼成することで、釉薬が酸素と結合する、または釉薬から酸素が取り除かれることで呈色する仕組みです。

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釉薬と同じように、タイルの表面を加飾する方法として「インクジェット」もあります。木や天然石など、ほかの素材のデザインをタイルの表面にプリントする、デジタル加飾技術です。タイルの耐久性や機能性はそのままに、木のぬくもりを感じられるような質感や、天然石の美しい質感をダイレクトに表現できます。

焼成する

焼成は、生素地を窯内で加熱処理して石質にする、タイルの製造工程のひとつです。焼成の目的は複数あり、そのなかに「生素地に色を付けること」があります。

焼成は「酸化焼成」と「還元焼成」の2種類に分けられます。

酸化焼成は窯内に酸素を取り込み、釉薬中または素地中の酸化金属と酸素を結合させることで呈色する仕組みです。還元焼成は、窯内への酸素の供給を制限し、釉薬中または素地中の酸化金属の酸素を奪うことで呈色する仕組みとなっています。

タイルの表面に釉薬を施している場合は、上述のとおり、釉薬中の酸化金属が窯内の酸素量に応じて変化することで色が定着します。

一方で釉薬を施していない場合は、素地に含まれている鉄分によって呈色するのが一般的のため、素地本来の色がそのまま現れます。

釉薬の色は金属を調合して表現!代表的な種類とは

タイルに色を付ける役割を持つ釉薬は、一般的に「粘土・長石」「珪石(ガラス)」「顔料・酸化金属」の3つで成り立っています。

このうち色の成分となるのは顔料・酸化金属であり、酸化金属には例えば以下のような種類があります。

▼酸化金属の主な種類

酸化金属

呈色

酸化金属

呈色

酸化コバルト

濃紺、青系統

クローム酸鉛

クリーム色

酸化錫

白、マロン

クローム鉄

茶褐、青緑

酸化銅

ブロンズ、緑系統、赤辰砂

ルチールサンド

黄、黄褐、茶褐色

酸化クローム

緑、灰緑、赤紫

セレン、クローム、

カドミウム

赤、橙

酸化ニッケル

グレー、緑茶

パナジウム、鉄、チタン、カドミウム

酸化鉄

黄、淡肌、茶褐色

クローム、銅、鉄

※現在は公害関連により、使用できない原料もあります。

焼成方法やほかの添加物によって色合いは変化するため、同じ酸化金属でも条件次第でさまざまな表情が楽しめます。

釉薬ならではの色彩!おすすめの施釉タイル3選

では、釉薬で色付けされた「施釉タイル」には、どのような商品があるのでしょうか。以下で、LIXILのおすすめの施釉タイルを3つご紹介します。

フォグボーダー

フォグボーダー 』は、小さな結晶を含んだ釉薬を施したタイルです。スモーキーなパステルカラーと焼きものらしい温かみが特徴的なデザインとなっています。

シャープなエッジ形状にこだわった細長いボーダーにより、すっきりとした居心地のよさを演出できます。

彩琳(さいりん)

彩琳(さいりん) 』は、和のエッセンスを取り入れたシンプルながらも洗練されたデザインが特徴的なタイルです。凹面のデザインに釉薬が施されており、光によってさまざまな光沢を放ちます。光と影が織り成すスタイリッシュな壁面を実現でき、建物にモダンな美しさをもたらします。

釉かげ

釉かげ 』は、釉薬の豊かな表情を生かす「2種類のレリーフ」と「2形状のフラットタイル」でさまざまな組み合わせが楽しめるシリーズです。焼成時の火の当たり方や温度、釉薬の成分によって、意図しない独特の色彩変化や模様を生み出す「窯変釉」を用いているため、色幅があるのが特長です。スタイリッシュながらもどこかレトロな雰囲気づくりに役立ちます。

サンプルの取り寄せ必須!施釉タイルの色を確認する際の注意点

施釉タイルを使用する際は、必ずサンプルを取り寄せましょう。

施釉タイルの色は、Webサイトやカタログである程度確認することが可能です。しかし、パソコンやスマートフォンの画面を通して見る色と、手元にタイルを用意して直接見る色は多少異なります。そのため、タイルの色を確認したいときはサンプルを取り寄せて、実物を確認することをおすすめします。屋内か屋外かでも色の感じ方が変わるため、実際の施工環境でも確認することが重要です。

まとめ

この記事では、タイルの色の付け方について以下の内容を解説しました。

  • タイルに色を付ける方法は、主に「釉薬」と「焼成」の2つ
  • 釉薬の色の成分は「酸化金属」であり、これには酸化コバルトやクローム酸鉛、酸化錫、ルチールサンドなどがある
  • 同じ酸化金属でも焼成方法やほかの添加物によって色合いは変化するため、条件次第でさまざまな表情が楽しめる
  • 施釉タイルの色は、Webサイトやカタログだけでなく、サンプルを取り寄せて確認するのがおすすめ

タイルの色は、施工部位の雰囲気を決める要素のひとつです。タイル施工を希望するお客さまの多くは、形やサイズはもちろん、色にもこだわるため、その要望に応えられるよう「タイルの色の付け方」について理解を深めておく必要があります。

今回ご紹介した基本となる情報を押さえて、お客さまのニーズに合った色のタイルを選んでください。

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