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特注タイルで理想の空間を実現!設計者・デザイナーのためのオーダータイル活用ガイド

建築や空間デザインの建材としてタイルを使用した場合、タイルそのものの印象が全体の完成度を左右します。このとき既製品のタイルを使用すると、意図した質感やサイズ、色合いを再現できないこともあります。

そこでおすすめしたいのが「特注タイル」です。用途やデザインコンセプトに応じて仕様を一から決められるため、空間に合わせた独自の仕上がりを実現できます。

この記事では、特注タイルの種類や制作の流れ、注意点、活用シーンについて詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.特注タイルとは|セミオーダーとフルオーダーの違い
  2. 2.タイルをフルオーダー!制作時の一般的な流れ
    1. 2.1.1.イメージを共有する
    2. 2.2.2.形状・サイズを決める
    3. 2.3.3.サンプルを確認する
    4. 2.4.4.面状を決める
    5. 2.5.5.カラーを決める
    6. 2.6.6.施工方法を検討する
    7. 2.7.7.見本品を確認する
  3. 3.特注タイルを制作する際のポイントと注意点
    1. 3.1.仕様を細かく打ち合わせる
    2. 3.2.スケジュールを確保する
  4. 4.特注タイルがおすすめのシーン
  5. 5.まとめ

特注タイルとは|セミオーダーとフルオーダーの違い

特注タイルとは、既製品では対応できない仕様やデザインを実現するために、注文内容に応じて製造されるタイルです。大きく分けて「セミオーダー」と「フルオーダー」の2種類があります。

セミオーダーは、既製品をベースに一部の仕様を変更して制作する手法です。具体的には、既存のタイルの色変更や、タイルの製造範囲内でのサイズ変更などが該当します。フルオーダーと比較してコストを抑えやすく、納期を短縮化しやすい点が特徴です。

フルオーダーは、タイルの形状、面状、質感、カラーなど、すべての仕様をゼロから設計・制作する手法です。自由度が高く、プロジェクトのコンセプトを完全に反映したタイルを制作できます。

▼タイルにおけるセミオーダーとフルオーダーの違い

セミオーダー

フルオーダー

概要

既製品をベースに一部の仕様を変更して制作

すべての仕様をゼロから設計・制作

納期

短め

長め

メリット

フルオーダーに比べて、低価格・短納期で済む

理想を形にでき、オリジナリティを追求しやすい

デメリット

自由度は低く、選択肢の範囲内に限定される

コストと時間がかかり、設計の負担も比較的大きい

向いているケース

既製品では物足りないが、ゼロから作るほど予算や納期に余裕がない

予算に余裕があり、デザインや仕様に強いこだわりがある

タイルをフルオーダー!制作時の一般的な流れ

フルオーダーでタイルを製作する際は、一般的に以下のステップで進行します。

1.イメージを共有する

空間全体のコンセプトやデザインの方針を整理し、求める質感・色合い・用途を明確にしてメーカーと共有します。このとき、スケッチや写真、色見本など、具体的なデザイン資料を用意することで、メーカーとの間で認識の齟齬を防ぎ、スムーズな進行が可能となります。

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2.形状・サイズを決める

タイルの形状やサイズ、厚みを決めます。このとき、タイル単体のデザインだけでなく、施工後の全体のバランスも考慮すると、失敗を防ぎやすくなります。

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3.サンプルを確認する

面状やカラーを納得して決めるため、先にサンプルを確認します。どのような面状があるのか、どのようなカラーがあるのかなどを一通りチェックして、空間全体のコンセプトやデザインの方針に合う種類を検討します。

4.面状を決める

光沢やマット、凹凸などの面状(タイルの表面の仕上がり)を決めます。

面状は光の反射や陰影感、床に施工する場合は防滑性に影響するため、デザイン性だけでなく使用用途に応じた慎重な選択が必要です。

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5.カラーを決める

釉薬や顔料を調合し、指定の色を再現します。タイルの色は焼成工程で変化するため、サンプル制作と確認を繰り返して細かな色調整を行いましょう。

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6.施工方法を検討する

決定したタイルの重量やサイズに基づき、適切な施工方法を選定します。下地の条件設定や接着材の選定も合わせて行うと効率的です。

なお、大判タイルをはじめとする重量があるタイルは、安全性を確保するための工法の検討が必須です。

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7.見本品を確認する

最終的な仕様が確定したら、量産に入る前に実寸・実仕様の見本品を制作して確認します。色ブレや品質に問題がないかを確認する最終チェックの段階となるため、慎重に進めることが重要です。最終的に問題ないと判断したら、製造へ進みます。

特注タイルを制作する際のポイントと注意点

特注タイルは自由度が高い反面、計画段階での配慮が欠かせません。プロジェクトを円滑に進めるために、ポイントと注意点を把握しておく必要があります。

仕様を細かく打ち合わせる

オーダー後にデザインや仕様を変更すると、コスト増や納期遅延につながります。そのため、特注タイルを制作する際は、意匠性だけでなく施工部位や施工条件まで考慮した詳細な仕様決定が必須です。初期段階でデザインや機能、予算など、すべての仕様を細部まで決定し、メーカーと文書で合意しましょう。

スケジュールを確保する

特注タイルの製造は、見本品の制作、承認、本製造、品質検査など複数のプロセスを経るため長い時間を要します。プロジェクト全体に余裕を持ったスケジュールを組み、計画的に進めることが重要です。

特注タイルがおすすめのシーン

特注タイルは、そのオーダーメイド性から空間に特別な価値をもたらします。

例えば、建物の印象を決める外壁はもちろん、ホテルのロビーや企業の受付、高級ブランドの旗艦店など、ブランドカラーやコンセプトを反映させ、独自のアイデンティティを強く表現したい空間におすすめです。デザイン性の高さが、ブランドイメージの向上に寄与します。

ほかの物件とデザインが被らない、特別な意匠性が求められるハイエンドな住宅や商業施設にも特注タイルがおすすめです。フルオーダーにより、高度なデザインイメージをそのまま実現できます。

まとめ

この記事では、特注タイルについて以下の内容を解説しました。

  • 特注タイルは、既製品にはないオリジナリティとコンセプトの表現を可能にする、建築や空間デザインの建材
  • 特注タイルをフルオーダーする場合、イメージの共有から見本品の確認まで、各ステップを確実に踏むことが重要
  • 細かな仕様の決定と余裕あるスケジュールの確保が、特注タイルの制作をスムーズに進めるためのポイント
  • 特注タイルは、ブランドイメージを表現したい場合や、ほかと被らない唯一無二の仕上がりにしたい場合などに最適

特注タイルは、オリジナル性の高い仕上がりを実現できる建材です。セミオーダーとフルオーダーの特徴・違いを理解し、計画初期から仕様やスケジュールを検討することで、理想の空間を具現化しやすくなります。

LIXILでは長年培ってきた製造技術を生かして、タイルの特別注文を承っています。ルーバーや陶板などの大形のテラコッタも含めて、面状やカラー、質感を自由にオーダーできるため、設計者さまが思い描いている建築や空間デザインの具現化が可能です。この機会にぜひLIXILで特注タイルを制作してみてください。

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