
高強度と美観を両立|駐車場のタイル張りで押さえたいタイル選びと施工のポイント
駐車場の床は、コンクリート打ち放しやアスファルトで仕上げるのが一般的ですが、建物の外観との調和や、経年変化による汚れ・ヒビ割れの目立ちが設計上の課題となることも少なくありません。過酷な使用環境ゆえに、仕上げ材には極めて高い物理的強度が求められます。
駐車場の床には「タイル」がおすすめです。タイルは耐久性が高いだけでなく、デザインのバリエーションが豊富なため、建物の顔となるエントランスやカースペースの意匠性を高めることができます。また、メンテナンスも容易です。
この記事では、駐車場に適したタイルの機能要件、車両荷重に耐えるための下地構造、そして剥離を防ぐ具体的な施工方法について解説します。
目次[非表示]
駐車場に適したタイルとは?必要な機能要件を知ろう
駐車場は、風雨や紫外線などの環境影響だけではなく、車両の出入りやタイヤの据え切りなどの影響も受けるため、駐車場での使用に適した床タイルの選定が必要です。
▼駐車場に施工するタイルに求められる機能
上述した機能要件を考慮してタイルを選ぶことで、安全で耐久性に優れた駐車場に仕上がりやすくなります。
駐車場のタイル張りのポイント|耐久性を高める張り方
駐車場のタイル施工では、タイルそのものの性能だけでなく、下地構造と張り方も仕上がりや耐久性を左右します。適切な下地と施工方法を採用することで、タイルの割れや剥離を防ぎ、長期間使用できる駐車場を実現しやすくなります。
下地構造|荷重に耐える強度と勾配
タイルそのものが高強度でも、下地が弱ければ割れてしまう可能性があります。そのため、駐車場に張るタイルの下地は、車両荷重に耐えうる厚さと強度を持った「コンクリート」が一般的です。
下地を作る際は、コンクリート型枠を設置してワイヤーメッシュまたは鉄筋を組み、コンクリートを流し込みます。また、雨水が滞留しないよう、道路側へ向かって適切な水勾配を正確に設けることが重要です。
施工方法|タイルの割れを防ぐための改良圧着張り
駐車場でのタイル施工において、タイル裏面と下地の間に空隙があると、車両の踏み付けによってタイルが割れる可能性があります。これを防ぐため、駐車場の床にタイルを張る際は「改良圧着張り」の採用が基本です。
改良圧着張りとは、下地に張付けモルタルを塗り付け、それが固まらないうちにタイル裏面全体にも塗りつけて張り付ける方法です。下地側だけでなく、タイル裏面にも張付けモルタルを塗布することで、空隙を完全に排除し、全面で荷重を受け止められる状態を作ります。
関連記事:
部位別に見るタイルの施工方法|外装・内装・床で変わるタイルの張り方とは
駐車場の印象を決めるタイルデザインのポイント
駐車場では機能性が重視されがちですが、タイルを用いることで意匠性も高められ、外構全体の印象を整えることができます。
例えば、濃淡の異なるタイルをランダムに配置したり、部分的にライン使いをしたりすることで、自然な立体感を生み出すことができます。
また、車を停める場所ごとにライン状のタイルを張ることで、車止めの目安として視認性を高められるほか、直線的なラインがスタイリッシュな印象を与えます。
このほか、外壁のタイルやエントランスの床と素材感・カラーを合わせることで、建物と駐車場が一体となった、まとまりのある景観を形成できます。
駐車場におすすめのLIXILのタイル
LIXILでは、駐車場に求められる機能要件をクリアしつつ、住宅や商業施設のデザインを格上げする高強度な外装床タイルを多数取り揃えています。
ジオプレート20

『ジオプレート20』は、ライムストーン、クォーツサイトなど、人気の石柄をリアルに再現した20mm厚の床タイル。落ち着きのあるアースカラーで、住宅の外観にしっくりとなじみます。安心の厚みで駐車場にも使用でき、駐車スペースが時を経ても美しい、ワンランク上の空間にグレードアップします。
ヴィコレ ヴァルストリーム 外床タイプ

『ヴィコレ ヴァルストリーム 外床タイプ』は、スイスで採掘されるヴァルスストーンをモチーフにしたタイルです。20mmの厚みを持つ種類もあり、高い耐荷重性を有しながら、ラグジュアリーなカースペースを実現します。
ヴィコレ グラニカル 外床タイプ

『ヴィコレ グラニカル 外床タイプ』は、花崗岩をモチーフにした意匠が特長的なタイルです。すべりにくい面状と防汚・清掃性を併せ持つマイクロガードフロア仕様で、駐車場の床に適切といえます。
ベスパ

『ベスパ』は、大理石・砂岩・スレート・クォーツサイトの4つのテクスチャを高精細加飾で表現したタイルです。防滑性と清掃性のバランスがよく、公共駐車場から住居の駐車場まで幅広く対応可能です。
まとめ
この記事では、駐車場のタイル張りについて以下の内容を解説しました。
- 駐車場の床には、車両の荷重や摩耗、泥汚れやタイヤ痕などに対応できるタイルを選ぶ
- 駐車場にタイルを施工する際は、強固なコンクリート下地と、空隙を作らない改良圧着張りを採用する
- 濃淡の組み合わせやライン使いにより、機能的で洗練された空間を作れる
駐車場の床にタイルを採用することで、耐久性と安全性を確保しながら外構の意匠性を高められます。耐荷重性・耐摩耗性・防滑性などの機能を満たしたタイルを選び、強度のある下地と改良圧着張りによる適切な施工を行うことが重要です。
このとき、LIXILの外床タイルを活用すれば、機能性とデザイン性を両立した駐車場づくりがしやすくなります。ぜひ利用をご検討ください。
当サイト『INAX TILE LAB』は、100年の歴史をもつINAXのタイル総合情報サイトです。
自社生産品から海外の最新トレンド商品、実際の施工事例まで、空間デザインの発想のヒントとなる情報を発信しています。この機会にぜひINAXのタイルをチェックしてみてください。


