
美しさが続くキッチンに|キッチンの壁に適したタイルの特徴と施工方法を解説
キッチンの壁は、油の飛散や水はねによる汚れ、さらには高温にさらされるため、日々の清掃や長期的な耐久性において課題を抱えやすい部位です。この点から、どの建材を使用したほうがよいか、判断に悩むこともあるかもしれません。
キッチンの壁材には、耐久性や防汚性の高さ、清掃のしやすさから「タイル」が適切です。正しい張り方を理解することで、機能性と意匠性を両立しやすくなります。
この記事では、コンロまわりやカップボードの背面など、キッチンの各部位ごとに求められるタイルの機能とデザインの要件を解説します。また、壁へのタイル張りの具体的な施工方法と注意点も整理してご紹介します。
目次[非表示]
- 1.キッチンの壁に適したタイルとは?求められる性能は?
- 1.1.コンロまわりの壁
- 1.1.1.デザイン
- 1.1.2.ガラス素材は基本的にNG
- 1.2.カップボード背面の壁
- 2.キッチンタイルの張り方|壁への施工の流れと注意点
- 3.キッチンにおすすめのLIXILの壁タイル・目地材
- 3.1.コンロまわりの壁におすすめの壁タイル
- 3.2.カップボード背面の壁におすすめのタイル
- 3.3.おすすめの目地材
- 4.まとめ
キッチンの壁に適したタイルとは?求められる性能は?
キッチンと一言でいっても、施工部位によってタイルに求められる性能は異なります。以下では「コンロまわりの壁」と「カップボード背面の壁」、それぞれに施工するタイル選びで押さえておきたい要件を解説します。
コンロまわりの壁
火や油を扱うコンロまわりは、キッチンのなかでも特に高温・汚れが集中する場所です。そのため、耐熱性や防汚性を優先したタイル選びが求められます。
機能
コンロまわりの壁に施工するタイル選びでは、「耐熱性」「防汚性」「耐水性」「清掃性」に注目することが重要です。例えば、直火や高温にさらされても変色や変形が起こりにくい耐熱性の高さは欠かせない要件といえます。また、油汚れや調味料の飛散を想定し、緻密で汚れを落としやすい表面仕上げのタイルを選ぶことも重要です。
シンクに近い壁にタイルを施工する場合は、水はねへの耐性も考慮し、日常的な拭き掃除がしやすいタイルを選ぶのがおすすめです。
デザイン
デザインに関しては、表面に凹凸の少ないタイルを選ぶことで、清掃性が高まります。また、ブリック形状や100角など、比較的大きなサイズを選ぶのもおすすめです。目地の本数が減り、汚れが溜まりにくい仕上がりになります。
ガラス素材は基本的にNG
ガラス素材は直火が当たる場所に使用できないため、ガスコンロ周辺への採用は避ける必要があります。
ただし、IHコンロの場合は熱の影響が少ないため、基本的には使用しても問題ありません(※)。
※一部の商品は、IHコンロでも高温になる部位には使用できない場合があります。
カップボード背面の壁
カップボード背面は、家電製品の熱や食器の出し入れによる耐傷など、コンロまわりとは異なる視点でのタイル選びが必要になります。
機能
カップボード背面の壁に施工するタイル選びでは、「耐水性」「清掃性」「耐熱性」「耐傷性」に注目することが重要です。基本的に、湿気に強く水拭きに対応できる、耐水性・清掃性が高いタイルが望ましいといえます。
カップボードの上にオーブンレンジや炊飯器などの家電製品を設置する場合は、放熱を考慮して耐熱性の高さも重視します。また、食器や家電の出し入れによる接触を想定し、傷がつきにくい硬質なタイルを選ぶことも重要です。
デザイン
デザインに関しては、床材や収納、照明との相性を踏まえて、空間全体の統一感を意識した色・質感選びが求められます。アクセントとしてタイルを使う場合でも、周囲との調和を前提に計画することが重要です。
キッチンタイルの張り方|壁への施工の流れと注意点
キッチンの壁にタイルを張る際は、主に「全面接着剤張り」を採用します。
全面接着剤張りは、平坦な下地に張付け用接着剤をくし目コテ(5mmまたは3mm高さ)で塗布し、タイルをしっかりと揉み込むようにたたき押さえをして張り付ける工法です。確実な接着強度を確保し、タイルの自重による落下を防ぎます。
全面接着剤張りでタイルを施工する際、下地は汚れや不陸を除去し、平滑で乾燥した状態に整えます。そして専用の接着剤を下地に均一に塗布し、必要に応じてタイル裏面にも塗布し、タイルを強く押し付けて圧着し密着性を高めます。
このとき、タイルの割付け計画に基づき、目地幅を均一に保つことがポイントです。均一性が高いほど、キッチンの壁の意匠性も高まります。
接着剤が硬化したら、タイル間の目地に目地材を充填します。最後に、表面に残った余分な目地材をきれいに清掃して終了です。
関連記事:
部位別に見るタイルの施工方法|外装・内装・床で変わるタイルの張り方とは
キッチンにおすすめのLIXILの壁タイル・目地材
LIXILでは、キッチン特有の環境に対応した壁タイルや目地材を展開しています。
コンロまわりの壁におすすめの壁タイル
コンロまわりの壁には、以下の2つの壁タイルがおすすめです。
アソートマーブル

『アソートマーブル』は、リアルな大理石の美しさを再現したマットな質感の壁タイルです。キッチンに上品で落ち着いた印象をもたらします。
防汚性と清掃性が高いため、シンクに近い壁にも施工しやすくなっています。
黒彩(くろあや)

『黒彩(くろあや)』は、黒地に映える艶やかな釉薬の彩りが目を引く壁タイルです。キッチンに重厚な和の雰囲気を演出します。
汚れが目立ちにくいうえに、ツヤのある表面のため汚れが拭き取りやすい点も特長です。
カップボード背面の壁におすすめのタイル
カップボード背面の壁には、以下の2つの壁タイルがおすすめです。
ディアマンテIII

『ディアマンテIII』は、シンプルな四角形のタイルの周囲にテーパを設けることで、立体感を演出する壁タイルです。硬質な素材のため、食器などの出し入れによる傷に強い特性を持ちます。
ラスターガラス

『ラスターガラス』は、金属調に輝くラスター、クリアの透明感、フロストの柔らかさが特長の壁タイルです。3つの異なるガラスが光を纏い、角度によって表情を変えることで、カップボード背面を華やかに彩ります。
おすすめの目地材
キッチンのタイル施工では、汚れにくく清掃性に配慮した目地材が求められます。

LIXILの『内装用防汚目地材 スーパークリーンキッチン』は、水や油が染みにくいように改質された目地材です。ホワイト・グレー・ベージュと使い勝手のよいカラーバリエーションのため、コンロまわりにもカップボード背面にもおすすめです。
まとめ
この記事では、キッチンの壁へのタイル張りについて以下の内容を解説しました。
- コンロまわりの壁には、耐熱性や防汚性、耐水性に優れたタイルが適切
- カップボード背面の壁には、耐水性や耐熱性、耐傷性に優れたタイルが適切
- キッチンの壁にタイルを張る際は、主に全面接着剤張りを採用
キッチンの壁にタイルを施工することで、耐久性・清掃性・デザイン性を高められます。コンロまわりとカップボード背面でタイルに求められる性能が異なるため、部位ごとに適切なタイルを選ぶことが重要です。
タイルを張る際は、全面接着剤張りによる正しい施工を行うのはもちろん、LIXILの壁タイルや目地材を活用することで、快適に使えるキッチン空間を実現できます。今回ご紹介した内容を押さえて、美しさが長く続くキッチンに仕上げましょう。
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